記念切手とは、国家あるいは国民にとっての重要な行事などを記念して発行される切手です。
1894年に最初の記念切手が発行されてから、様々な記念切手が発行されてきましたが、その多くは入手困難な事から、高い価格で買取業者に売れる場合が多々あります。
そこで、この記事ではどのような記念切手に価値があるのか解説します。
切手買取業者のホームページで記念切手の情報をチェック
買取業者のホームページでは、記念切手に関することやどのような記念切手をどれくらいの値段で買い取ってくれるか記載されているので、一度見てみることをおすすめします。
ただし、記念切手に関して大まかなことしか説明されていないので、この記事では記念切手に関してもっと詳しい解説をしていきます。
記念切手の種類
記念切手は特別行事を記念して発行されますが、発行枚数や販売期間が限られていることなどから、切手相場では高い値で売買されています。大まかに以下のような分類ができます。
皇室に関わる記念行事
最初の記念切手は皇室に関わるもので、1894年3月9日に発行された明治天皇銀婚です。それ以降、皇室の結婚、即位、天皇が行なった行事が行われるたびに記念切手が発行されました。
政治に関わるもの
戦前においては、戦争を記念して切手が発行されました。戦前と戦後を通して、憲法施行や郵便関係などの近代政治史における重要なことが行われたことを記念して発行された切手もあります。他には外国との国交などを記念したものなどがあります。
国民行事に関わるもの
オリンピック、FIFAワールドカップなどのスポーツ行事を記念して切手が発行されました。
高く売れる記念切手の紹介
では、それらの記念切手の中でどのような記念切手が高く売れるのでしょうか?切手市場は常に変化していますが、最近では大体1950−60年より以前に発行された記念切手が高く売れる傾向にあります。また、発行された枚数が少ないものに高い値が付く傾向も高いです。比較的高価格で買い取られている記念切手は、例えば以下に挙げるようなものがあります。
切手趣味週間記念で発行された切手
趣味としての切手収集を広めるために発行された記念切手です。非常に有名なのが「見返り美人切手」です。発行されたのは1948年11月29日で、発行枚数は150万枚です。最近は価値が下がり傾向なので、高値が付いているうちに売った方が良いかもしれません。ちなみに復刻版もあり、オリジナルのものより高い値はつきませんが売れます。他に有名なのは、「月に雁」です。これも同様に価値が下がってきているので注意が必要です。
皇室関係の記念切手
皇太子の結婚を記念して発行された何種類かの記念切手が高く売れています。他には、昭和大礼記念切手があります。これは、昭和天皇が即位されたことを記念して発行された記念切手です。4種類ありますが、発行された枚数が少ない10銭と6銭の切手の価値が高くなっています。
オリンピック記念切手
例えば、1964年に開催された東京オリンピックを記念して発行された記念切手も比較的高く売れる場合があります。バラ切手ではそれほど高い値がつきませんが、シリーズのセットであれば高めの値で売れます。
まとめ
高く売れる記念切手などについて解説しました。たとえ持っている記念切手が汚れていたり使用済みであったとしても、その切手に高い価値がついていればで売れる場合が少なくありません。したがって、諦めることなくとりあえず査定に出してみましょう。